山の水平線

山登りや写真撮影の記録です。山の様子や写真について徒然にお伝えします。

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山を歩きながら考えたこと

登山道を歩いていると、美しい景色や元気な草花もさることながら、倒木や切り株、枯れ草や散る花など、朽ち果てていくものに触れることも同じくらいあります。個人的にはそういったものを写真に撮ってみることも好きです。一見役目を終えたように見えるそれらのものも、写真におさめてみると存在の痕跡がしっかりと感じられる気がします。近所を散歩するときもそういう見方をしてみると、思いのほかいい写真が撮れてみたり、みなかったり。

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朽ちた切り株(苔や新芽の苗床となっている)

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放置されて壁と一体化した、近所のごみ捨て場の木板(草の支柱となっている)

高山植物(コマクサ)

高山植物の女王ともいわれているのがコマクサです。小さな新芽で何年間か過ごすので、成長するのに大変時間のかかる植物です。根が1mほどあり、他の植物が自生できないような礫場で花を咲かせます。一般的には桃色ですが、亜種もあるのか赤色のものや白色のものも見たことがあります。

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コマクサ(桃色)

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コマクサ(赤色)

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コマクサ(白色)

高山植物(ツガザクラとイワカガミ)

先日、高山植物のアカモノの写真を載せましたが、今回はツガザクラの写真です。アカモノ、ツガザクラともに釣鐘状の似た花ですが、葉の形を見ると違いがわかります。葉が太く丸みがあるのがアカモノで、細く鋭いのがツガザクラです。どちらも小さく可憐な花なので、山で見かけるとほっこりします。ちなみに、今回の写真で一緒に写っているピンクの花は、イワカガミです。こちらも高山植物です。

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ツガザクラとイワカガミ