登山道を歩いていると、美しい景色や元気な草花もさることながら、倒木や切り株、枯れ草や散る花など、朽ち果てていくものに触れることも同じくらいあります。個人的にはそういったものを写真に撮ってみることも好きです。一見役目を終えたように見えるそれらのものも、写真におさめてみると存在の痕跡がしっかりと感じられる気がします。近所を散歩するときもそういう見方をしてみると、思いのほかいい写真が撮れてみたり、みなかったり。
高山植物(コマクサ)
高山植物の女王ともいわれているのがコマクサです。小さな新芽で何年間か過ごすので、成長するのに大変時間のかかる植物です。根が1mほどあり、他の植物が自生できないような礫場で花を咲かせます。一般的には桃色ですが、亜種もあるのか赤色のものや白色のものも見たことがあります。